朝ドラ「おちょやん」で初めて千代は、えびす座の芝居小屋で「人形の家」を見ます。
そして、ヒロインを演じる高城百合子(たかしろ・ゆりこ)の演技と美しさに一発で魅了されてしまいました。
その芝居小屋の支配人の熊田に「人形の家」の台本をもらったことがきっかけで字の勉強を始めます。
今回は、高城百合子が演じた「人形の家」について詳しく調べてみました。
人形の家の原作は、どのような物語なのでしょうか?また原作のモデルは誰なのでしょうか。
ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの戯曲「人形の家」読了。イプセンは昔から知っている劇作家で、本作は女性主義を描いた傑作ですが、長らく未読でした。物語のクライマックスで主人公であるノラの決断と行動に驚愕、敬服しました。女性の方にお薦めの作品。きっと人生の強い味方になります📖✨ pic.twitter.com/99r7ORCCUx
— 今昔@読書垢 (@imamukashi672) December 3, 2017
弁護士の夫ヘルメルと、その妻ノラは3人の子供と共に幸せな生活を送っていました。
ですがノラには、夫には言えない秘密がありました。
かつて夫が重い病気になったときに治療のため、内緒で夫の友人から借金をしていたのです。
ある日、その借金相手・グロクスタが夫ヘルメルによって職を追われかけ、秘密の暴露とひきかえにノラに復職を夫に働きかけるよう迫ってきました。
しかし秘密がバレたとしても自分のことを擁護してくれると心の中で信じていました。
やがて夫の元に、グロクスタから暴露の手紙を届きます。
結果は夫になじられ、その偽善的な生き方を知り現実に目ざめていきます。
妻、母であるより前に人間として生きるために夫や4人の子供を捨て家を出ていきます。
ノラの生き方は、当時の婦人解放運動との関連において大きな論議を呼起し世界中で上演されました。
ノルウェー出身の劇作家ヘンリック・イプセンによる「人形の家」が世界初演されたのは、今から141年前の1879年です。
「女が、夫と子供たちをおいて、家を出て行く」という結末が大きな衝撃を与え、舞台芸術界を超えて社会的に広く論争を巻き起こしました。
「人形の家」は、世界各国で次々と上演されてイプセンに一躍名声をもたらしました。
劇中にも描かれているように当時、女は男の従属物とされており、ノルウェーでは夫の同意なしに借金もできなかったそうです。
作品自体、イプセンと交流のあった若い女性文筆家が夫との間に実際に経験した絶望的な出来事をベースにして書かれたものです。
大女優・高城百合子さんが演じているのは、イプセンの戯曲「人形の家」
主人公の扮装をした百合子役の #井川遥 さん、スタジオでちらりとお見かけしましたが、本っ当にお美しかったです…
息が止まりそうになりました🤭#朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/N7yDNwhjzp— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) December 8, 2020
「人形の家」の主人公を演じたのは、女優の高城百合子(井川遥)です。
千代が道頓堀の芝居小屋で目撃した以来、憧れているスター女優。
高城はその美貌と、ずば抜けた演技力で、観客を魅了します。
芸術のために自由な人生を全うする姿に千代は大きく影響されます。
高城はやがて舞台女優から映画女優へ転向することになります。
ちなみに高城百合子役を演じた井川遥さんは、コメントで。
大正や昭和に活躍した俳優さんの映像をたくさん見ました。
優雅で謙虚だけど誇り高い、そのオーラを醸し出せたらと思います。
と語っていました。
人形の家の作者はいったい誰なのでしょうか?また日本では上演されたのでしょうか。
“この世で最も強い人間は、孤独の中でただひとり立つ人間だ。”
5月23日は #劇作家【#ヘンリック・イプセン】の命日。イプセンはこんな #名言 を残したぞ!みんなでヘンリック・イプセンをリスペクトしよう( ´ ▽ ` )ノ pic.twitter.com/RSV0Wp6XUb
— 役立つ情報がいっぱい! (@ijinmeigen001) May 23, 2020
「人形の家」の作者はヘンリック・イプセン(1828年〜1906年)です。
ノルウェーの劇作家で「近代演劇の父」と言われています。
幼くして家が破産し、風刺的な詩や戯曲などを書きはじめます。
創刊した週刊誌は廃刊、支配人となった劇場も経営不振で閉鎖の憂き目にあいますが、1866年の戯曲「ブラン」がようやく世に認められます。
その後、1879年の「人形の家」で不動の名声を得ました。
「人形の家」が日本で初めて上演されたのは、1911年(明治44年)になります。
試演を行い、その年に竣工したばかりの日本初の西洋式劇場である初代帝国劇場にて11月28日~12月5日まで上演されました。
日本におけるシェイクスピア紹介の先駆者である坪内逍遥が会長を務める演劇団体「文芸協会」による公演でした。
翻訳・演出は島村抱月・日本の女優のパイオニアである松井須磨子がヒロイン・ノラを演じ、大ヒットしました。
今回は、「おちょやん」の中で高城百合子(井川遥)がヒロインを演じた「人形の家」について詳しく調べてみました。
千代はこの「人形の家」の台本をきっかけに、芝居の面白さに目覚めることになります。
「人形の家」はノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンです。
当時、人間として生きるために夫や4人の子供を捨て家を出ていったノラの生き方は、婦人解放運動との関連において大きな論議を呼起し世界中で上演されました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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