電気管理技術者の独立後の年収は?開業に必要な測定器などの道具の準備資金についても

ゴールしたビジネスマン

電験三種に合格し電気主任技術者5年間の実務経験を取得後、個人事業主(独立して自分で仕事をして行く)になった場合の年収はいくらぐらいになるのでしょうか。

また最低限必要な道具・測定器・試験機にはどのような物があって、それを揃える為にはどれぐらいの開業資金が必要になるのでしょうか?

普通、何か事業やお店などを始める場合、何百万円〜何千万円かかったりしますが、この仕事の場合約70万円ぐらいで始められます。(車やパソコンなどは含みません)また、この仕事は自分の体と道具(測定器など)と車があればいいので、仕入れもありませんし大きな事務所なども必要ありません。

せっかく、電気主任技術者の資格を取得したのだから自分で独立して仕事を初めてみたくありませんか?

この記事では、電気主任技術者が独立した場合の年収、また最低限必要な道具や計器類の費用について詳しく書いていきたいと思います。

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電気管理技術者の独立後の年収は?

独立して個人事業主になった場合はの年収はどのくらいになるのでしょうか?

私の知り合いの個人事業主の電気管理技術者さんは、5名ほどいて年齢が40歳~74歳。

年収は約600万円〜1300万円ぐらいで、平均すると約800万円です。

全盛期の時は1500万円稼いだこともある方もいます。

周りの独立されている方の年収を聞いてみたところ、40歳〜60歳いわゆる働きざかりの方々は約1000万円前後が多いとのことでした。

ですが独立したての2~3年は物件が少なく、増えるまではアルバイトなどをして生計を立てていたそうです。

なのである程度の貯金も必要とのことでした。

開業に必要な測定器などの道具の準備資金についても

まずは計器類ですが、ここでは名称と簡単な用途について説明します。

 

測定器

クランプメーター

クランプメーター

用途:電流が漏れていないか?(漏電)電気を使いすぎていないか?(過負荷)

を調べる計器です。

私は、共立電気計器の物を使っていて大と小の2種類持っています。ケーブルが細い所を測る場合と太いケーブルを測る場合で使い分けています。

主に通常の点検業務で使用します。

高圧検電器

kendenki

用途:高圧の電路に電気が流れているかいないかを調べる計器。

とても大切な計器です。

伸縮タイプと通常の物と2本持っています。

片方が故障した時のことも考えて必ず2本の検電器で検電をします。

主に年次点検(何年かに一度、電気設備を停電させ電気室を点検する業務)の時に使います。

絶縁抵抗計(メガー)

メガー

用途:機器が大地から絶縁されているか?(機械が壊れていて地面と電気的に繋がっていないか)

を調べる計器。

共立電気の物を使っています。

漏電ブレーカーがはたらいた時に漏電している回路を特定する時にも使います。

 

接地抵抗計

接地抵抗計

用途:アース(接地)がしっかり取れているか?(漏電した場合にしっかり電流が帰ってくるように)

を調べる計器。

A種接地なら10Ω以下などの規定値内に入っているかを測定する計器。

主に年次点検で使用します。

検相器

検相器

用途:動力の相回転を確認する。(逆相だとリフトやシャッターなどが逆の動きをする)

放射温度計

放射温度計

用途:キュービクル内のトランスや分電盤のブレーカーなどの温度を触ることなく測定できます。

イメージ的には、レーザーポインタの様にレーザーが当たった所の温度を測ることができます。

通常点検時に使用します。

高圧絶縁抵抗計

高圧メガー

用途:高圧絶縁抵抗計は、LBS1次側からケーブル、VCT、PAS間の高圧絶縁抵抗の測定。

ケーブル単体(G接地法)の高圧絶縁抵抗の測定。

LBS2次側から高圧機器一括の高圧絶縁抵抗の測定。

年次点検時に使用します。

位相特性試験装置(DGR)
リレー試験機

 

用途:過電流ロック形(SOG機能)高圧気中開閉器が正常に動作するか試験する計器。

主に年次点検の時に使います。

道具

ショートアース

ショートアース

用途:PAS及びLBS開放後ケーブル二次側とアースを接続する。(安全対策)

キュービクル内に溜まっている電気を放電するのにも使う。

主に年次点検にて使用します。

測定器・道具の金額

上記で説明した計器類をまとめて表にしました。

かなり前に購入した物もありますので定価の部分は、若干違うかもしれませんのでメーカーのカタログをご覧ください。

購入金額は私が実際に買った時の金額(税抜き)です。参考程度に載せておきます。

計器名メーカー型式定価購入金額
クランプメーター(大)共立電気計器2413F53,800円40,000円
クランプメーター(小)共立電気計器241334,000円25,000円
高圧検電器(伸縮タイプ)長谷川電気工業HSSー6B18,900円13,000円
高圧検電器長谷川電気工業HSFー715,200円9,650円
絶縁抵抗計共立電気計器331536,000円27,000円
高圧絶縁抵抗計双興電機HVTー11K198,000円160,000円
接地抵抗計日置電機315135,000円25,600円
検相器日置電機312918,800円13,800円
放射温度計横河5300819,800円15,800円
ショートアースムサシSEー128,000円26,000円
位相特性試験装置双興電機DGR−1000K368,000円300,000円
合計805,700円655,850円

定価で購入すると80万円くらい。(そんな人いないでしょうが参考までに)

私が電材屋で購入した金額は65万くらいになりました。

その他必要な物

当然ですが運転免許、車は必要です。

ですが、普通車やワンボックスなど大きな車は必要なく軽自動車で十分でしょう。

余裕が出てきたら、普通車に買い替えてもいいかもしれませんが、私の周りの独立されている皆さんは、軽自動車で仕事されている方が多いです。

軽自動車の方が経費がかかりませんからね。

事務所・パソコン・プリンター

事務所というか自分の部屋でオッケーです。

要は、パソコンとプリンターが置けて作業するスペースがあれば大丈夫なので、別に事務所を借りたりする必要はありません。

パソコンとプリンターは、月次の点検表や年次点検報告書の作成に使ういわゆる事務処理程度なので他の用途がなければハイスペック仕様でなくていいと思います。

ベテランになると

徐々に物件の数も増えきてベテランになると、容量の大きい設備も出てくるかもしれません。

設備容量が300キロ(電灯+動力)以上になるとVCB(真空遮断機)の設置が義務付けられます。

VCBを動作させるのが、OCR(過電流継電器)になります。

このOCRの試験を行うのが、OCRテスターと言う試験機がありますが、これが結構いい値段します。また大きな試験電流を流さなければならない場合もあって、この電流を作る為に小型の発電機も必要になる場合があります。

最初は無くても大丈夫ですが後々、必要になってくるかもしれません。

まとめ

最後になりますが一番必要なのは、一緒に仕事をする仲間を作る事です。

独立する場合は、電気技術者協会(個人事業主の集まり)などの会員になると思います。

そこで先輩方から物件を少しずつ譲ってもらう事になると思いますが、初めから会員になるのではなく、会社員のまま(今の仕事をしながら)準会員という形で入会し、顔作りをして自分の休みの日などは年次点検の応援に行くことをオススメします。

勉強にもなりますし、バイト代も貰えて一石二鳥です。

そして先輩方と親しくなり気が合いそうな人とグループを作りましょう。年次点検は一人では行わないですし、大きな設備だと何人か応援をもらわないとできません。

なので最初のうちは、自分の物件の年次点検も先輩に応援してもらって測定計器類を借りることができれば、70万どころか20万ほどで始められます。(高圧絶縁抵抗計 ー16万 位相特性試験装置ー30万した場合)

どうでしたか?

この仕事を始める場合、他の事業と比べるとローリスクで始められますし体が健康であれば、長く働けるのもかなりのメリットだと思います。

ただ最初のうちは、物件が少ないと思いますのである程度、軌道に乗るまでの生活費は必要になると思いますので、始める前に貯蓄をすることをお勧めします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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