映画「天気の子」は2019年7月に公開された新海監督によるアニメーション映画です。
主人公の森嶋帆高は偶然にも銃を拾い発砲してしまった為、警察から追われる身になってしまいます。
その銃ですが
「帆高に銃はいらない!」
「なぜ銃は必要だったの?」
という意見や疑問をよく耳にします。
そこで今回は、天気の子における銃の役割と、どこで入手したのかについも詳しく調べてみました。
ここでは天気の子で帆高に銃はいらないのでは?という意見を見ていきましょう。
天気の子は物語序盤で拳銃が出てきてなんか冷めちゃったんだよな
わかるひといないかな pic.twitter.com/tiwwlIVlAb— ちょべりばーん (@yyyooorrre) October 17, 2020
天気の子で、まずはじめに疑問に思ったことは帆高に銃は必要だったのか?
ということではないでしょうか。
警察に追われる理由が、家出少年ぐらいでは弱かったのか!?
ですが、銃が出てくると何となく重く感じたりもしますよね。
SNSなどでも帆高に銃はいらなかったのでは?
という意見が多く見られます。
天気の子
銃のくだり本当にいらないなーという感想です。薄っぺらペラでした。#天気の子#天気の子感想— tawa (@tawatawawata) July 21, 2019
天気の子、、、ラストの銃を向け合うシーン、、、いらない、、、アレがなければいい作品だった
— kenちろ (@kenhot) June 2, 2020
天気の子の銃ってなんか意味あったか?
— レオ (@milkyskl) August 17, 2019
などなど、物語に銃が出てくる意味があったのかという意見がありました。
しかし、この「銃」には物語を大きく動かすアイテムだったと思います。
それでは、物語を大きく動かした「銃」の必要性とそもそもどこで入手したのかについて見ていきましょう。
拳銃自殺 リアル天気の子の帆高 そんなに追い込まれていたのか、 pic.twitter.com/rdgR0A6CvV
— kaoru (@kaoru_2001) June 8, 2020
上記で触れた様に、多くの方が銃は必要なかったのでは!?
と言っていましたが銃はなぜ必要だったのでしょうか?
逆に銃がなければどうなっていたのでしょう?
銃が出てきたシーンで考察してみると、まずはスカウトマン二人組から陽菜を助ける時に銃を発砲します。
この時は、帆高自身も本物の銃であることは認識しておらず威嚇の為に銃を向け、勢いで引き金を引いてしまいました。
その結果、スカウトマン達は怯んで陽菜と逃げることができました。
この様に銃を使う(発砲)していなければ、おそらく帆高はボコボコにされ陽菜も連れて行かれていたでしょう。
次に、この時の銃を発砲したことがきっかけで警察に追われる身になります。
銃を使ったことが防犯カメラに写っていなければ警察自体も物語に出てこなくなります。
帆高が指名手配されたことによって須賀の事務所にも警察が訪れます。
子供の養育権を争っていた須賀は、今は大事な次期だと言って退職金を渡し帆高との関係を切ってしまいます。
この様に銃がきっかけで色々な繋がりが生まれ、物語に違和感やアクセントが生まれたのではないでしょうか。
銃を使ったシーンの2つ目は、廃ビルで須賀や警察に対してでした。
かつては、帆高のように真っ直ぐで熱い人物だったであろう須賀もいつしか社会と折り合いを合わせるように変わってしまったのでしょう。
しかし、帆高は真っ向から社会と対立し反発し続ける。
たとえ銃を使い警察に追われようとも、それは変わりません。
それを見た須賀は廃ビルで始めは自首をさせるつもりだったが、急に帆高に加担したのは、かつての自分「ただ純粋に、明日香に会いたい気持ち」を思い出したのではないでしょうか。
この様に銃は、帆高にとって大人と対等に戦うための「力」であったっと共に自分の思いを貫き通し陽菜を守る為に必要不可欠なモノだったのではないでしょうか。
天気の子、穂高君の銃の構え方に注目して欲しい。前半に拳銃を構えた時は、素人構えで片手だった。後半は両手で構えており、なおかつ反動で狙いがズレるのを防ぐため、銃口と片手を一直線にしている。
新海誠監督は、少年の成長を銃の構え方で表現していて?良かったです。https://t.co/GwuXRJTvhw pic.twitter.com/HJmIfpb87y
— dirG (@Dirg_rocketdyne) May 27, 2020
帆高が銃を入手した場所は、初めてアメ(猫)にカロリーメイトのようなお菓子をあげた所です。
そのシーンでは、風俗のスカウトマン(木村)が二人の女声を連れて店に帰ってきた所で帆高に会いました。
帆高が立ち去ろうとすると足をかけ空き缶入れを倒し転んでしまいます。
その空き缶入れの中に、油紙に包まれた銃が入っていました。
帆高はその銃を本物だとは、思っておらず始めは「お守り代わり」に所持していました。
ちなみにその銃は、マカロフというロシア製のものです。
小型で持ち運びやすく、セーフティをかけなくても暴発しづらいという特徴があります。
初心者にも比較的扱いやすい銃で帆高が扱えたのも納得がいきます。
今回は「天気の子」で大きく物語を動かすアイテムになった「銃」について詳しく書いてみました。
新海誠監督自身も、銃をだすかどうかは「いちばん議論したもののひとつ」だったそうです。
主人公の帆高は、家出をし社会から逸脱してしまい最後には社会と対立することになってしまいます。
その社会(大人)に子供が対抗するには銃という存在が必要でした。
そして銃を使ってしまったことでどんどん大きく物語が動き出し結果として物語が広がりとてもいいアクセントのなっていました。
賛否両論ある作品ですが、何度も見ることによって新しい発見があったり理解が深まる物語だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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