マイホームヒーロー鳥栖哲雄の基本情報と過去は？歌仙との出会いについても

平凡なサラリーマン鳥栖哲雄（とすてつお）は、愛する家族を守る為に犯罪に手を染めてしまいます。

究極の選択を迫られ、その都度に答えを求められてしまう追い詰められた人間の物語。

そんな本作の主人公となる鳥栖哲雄は一体どんな人生を歩み、そして彼はどのようにして多くの問題を切り抜けてきたのか？

哲雄がどんな人物であり、また家族構成や彼について詳しく解説していきます。

「マイホームヒーロー」鳥栖哲雄の基本情報と過去は？

マイホームヒーローの主人公哲雄さん頭キレすぎ pic.twitter.com/G1RXo4KLBW

— 赤い弓兵 (@pSgvrLuX0GWTpVP) April 21, 2023

それでは、本作の主人公である鳥栖哲雄はどのような人物なのか解説していきます。

鳥栖哲雄鳥栖哲雄の基本情報について

年齢は47歳、妻の歌仙（かせん）と大学1年生である娘の零花（れいか）と共に暮らす3人家族です。

職業はおもちゃメーカーに勤務し、若き頃はミステリー小説を読む事を趣味。

将来は小説家になりたいと夢を見た時期もあり、現在も自分で小説を執筆もしています。

サラリーマンとして働く彼は、良いも悪くも真面目な人物として慕われています。

仕事においてもそれなりに熟しており例え出世する事が出来なくとも、家族と幸せに暮らせればそれで良いと思える様な善人。

どこにでもいるごく普通の一般人でしか無い彼の人生は、まさに平凡そのものでした。

鳥栖哲雄は殺人犯になってしまう

しかし娘の零花の彼氏・麻取延人（まとり・のぶと）との出逢いが、彼の人生と家族の運命を大きく変えてしまいます。

零花に対して暴行を加え、ついには殺害までも行おうとしていた延人を思わず殺害してしまう哲雄。

この事件がきっかけに彼は家族を巻き込み、そして娘を守る為に裏社会へと関わり大きな陰謀へと巻き込まれていきます。

殺してしまった延人の死体を妻と共に隠蔽し、そして娘を狙う半グレ組織と対峙する事になる彼は、精神的なプレッシャーに追い詰められていきます。

しかし持ち前の機転で過酷な状況を幾度無くとくぐり抜けていき、疑惑を向けられるも、追い詰められていく中で冷静に状況を判断する事の出来る適応力もみせます。

自分を見失う事もなく、自分が今すべき最善の行動を行う事の出来る度胸を持つ哲雄の過去は、一体どんな過去なのか彼の生い立ちを見ていきたいと思います。

鳥栖哲雄の家族

哲雄の家族は既に他界しており、肉親や親族などはいません。

哲雄の旧姓は苗場（なえば）であり、妻の婿入りとして結婚した過去があるのです。

母親は専業主婦であり父親は交番勤務の警察官、哲雄は父親の正義感を常に幼い頃から見つめ育ってきました。

警察官である父親は真面目であり、哲雄もそんな父親を尊敬していました。

その影響か小さい頃から刑事モノのドラマや小説を好んでおり、父親に影響をもたらされていました。

そんな父親から、哲雄はある事を教えられていました。

世の中は常にドラマや小説のように正義が必ず勝つとは限らないと、現実的な事を告げられます。

警察は完全に信頼できる組織ではなく、安易に信じてはいけないと。

でもそれでも、交番勤務の警察官は市民の拠り所になれ、市民に寄り添って仕事ができると、哲雄の幼い心に影響を与えました。

幼い頃の哲雄にとって父親の告げた意味はよくわからず、頭を悩ませる事でしたが、彼がどんな状況もで判断出来るのはこの言葉があったからだとも言えます。

鳥栖哲雄の過去

そんな父親と母親の死は、哲雄が高校1年生の時に不意に訪れてしまいます。

哲夫の父親は高速道路での玉突き事故に巻き込まれて死亡たのです。

正義感の強い父親は後続車に事故を知らせるために、発煙筒を持って救助にあたっていた最中だと言います。

最後まで、正義の人であった父親の死。

哲雄はそんな父親を誇りに想い、その死をしのんでいました。

その後、両親を亡くしてしまった哲雄は祖父に引き取られる事となります。

祖父は寡黙な人物、あまり多くの事を語りませんでしたが哲雄の事を大切に思っていました。

息子の忘れ形見である哲雄の事を想うも、年金で生活をしていた哲雄の祖父は病弱。

いつ死んでもおかしくなく、祖父は哲雄に常にある事を告げていました。

それは、一人で生きていけるように強くなくてはいけないとの事。

もう自分は哲雄と共に人生を歩むことは出来ないと祖父は自分が遠からず、この世からいなくなる事を察し哲雄に生きていく上で必要なことを教えていたのかもしれません。

そして1年後に祖父は他界し、哲雄は一人となってしまいます。

祖父の死後、哲雄は彼の死亡手続きに葬儀を行い、誰の手も借りることは無く全てを終わらせました。

そして、高校を辞め大学に通う為にアルバイトをして一人で生きていく人生を歩んでいきます。

「マイホームヒーロー」歌仙との出会いから結婚まで

単行本10巻発売開始の『マイホームヒーロー』本日2/10発売のヤンマガ11号で巻頭カラーです！哲雄と歌仙の「始まり」のエピソード。物語は5巻などでちょっとずつ出てきていた回想シーンに繋がって行きます。 pic.twitter.com/i8yDeFLiJj

— マイホームヒーロー★TVアニメ放送中&第20巻発売中‼︎ (@myhomehero) February 10, 2020

ここからは、哲雄と歌仙の関係について時系列で解説していきます。

鳥栖哲雄と歌仙の出逢い

祖父の死後、哲雄はアルバイト生活をしながら孤独な生活をしていました。

住み込みで努めていたのアルバイト先で出逢った一人の女性。

それが後の妻となる歌仙でした。

彼女との出逢いは群馬県の山中にある、さびれたガソリンスタンドでした。

この時の哲雄は21歳で、お金を貯め大学に通う為に日夜バイトに明け暮れていました。

しかし普段から人が滅多に訪れない山中のガソリンスタンドの為、暇を持て余していた哲雄。

そんな時間を利用しては小説を書いて、勉強したりと時間を有意義に使っていました。

平凡な日常を過ごしていた中で、哲雄は運命の人となる歌仙と出逢ったのです。

今まで村の外に出たことがなく、村から逃げ出してきたと告げる彼女の言葉に、哲夫は半信半疑のまま関わる事に。

お金はおろか自動販売機を見たことがないと言い、また学校で教えて貰った事は経典に書いてある事だけで、彼女の生活は普通の人間とは違うものでした。

彼女の実家は父親が教祖を務めているカルト教団であり、彼女は自身の母親の後を継ぐ巫女となる「オガミメ」の後継者でもあったのです。

村から逃げだし哲雄と過ごしていく中で村の生活が異常であった事を知り、また外が悪と教えられていた彼女にとって教団の教えはもはや信じられないモノとなりました。

しかし哲雄と過ごす日々は簡単に壊されてしまいます。

村の用心棒である鳥栖次郎（とす・じろう）によって拉致されてしまいます。

歌仙の村に潜入

その後、哲雄は歌仙を助ける為に彼女が連れ戻された村を探す事になります。

山奥のどこかにあるであろう歌仙の村を単独で探し当て、村へと侵入する哲雄はその村の異様さを目の当たりにします。

現代とは思えない、まるで時代劇に出てくるように村であり、田畑を耕すトラクターはおろか近代的なモノはまるでない異様な村。

歌仙と再開をするも彼女は囚われたままであり、また村を勝手に抜け出たことで激しい拷問を受けるなど彼女の身の上を知り愕然とします。

今まで自分が遭遇したことのない異様な世界を目にし、哲雄は歌仙を救う事は出来ないと現実に打ちのめされてしまいます。

哲雄を逃がすために身を挺してくれた彼女が、自分と同じ大学に行きたいと告げていた事を想いながら一人で村を離れる事になる彼。

彼女の安否を願うことしかできないまま、彼は大学に通う資金をようやく貯め自分の人生を歩んでいく事になります。

その後、歌仙とは思わぬ形で再会する事になります。

鳥栖哲雄と歌仙の再開と結婚までの経緯

歌仙は哲雄の通う大学に進学してきたのです。

その背景には彼女が親を説得、4年間だけの自由を代償にして都会の大学に通わせて貰う事を条件にし、彼女は大学に進学してきたのです。

哲雄と共に同じ時間を過ごし、村での辛い事を忘れながら4年間を過ごしていきます。

哲雄の心の中には彼女を見捨てた事への罪悪感と、言葉に出来ない程の愛情が芽生えていました。

彼女にプロポーズをし、婚約しましたが彼女の実家はそれを許すことはありませんでした。

執拗な嫌がらせを行いながら二人の生活を圧迫していく実家の卑劣な行為。

哲雄は彼女と共に過ごすために歌仙の実家と向き合う道を選んでいきます。

歌仙の父親である鳥栖郷一郎（とす・ごういちろう）と、母親である鳥栖天照（とす・てんしょう）と向き合い、拉致されながらも歌仙を守る為に向き合った哲雄。

かつて父親が告げた正義の在りと人と寄り添う事を想い出し、彼は信者を味方に付け結婚をしなければいけない雰囲気を作っていきました。

歌仙は演劇で培った演技力を使い、オガミメである歌仙が哲雄と結婚することは、人類を救う責務だと村人に告げたのです。

そして歌仙の両親も納得し、仕方なく二人の結婚を許しますが、それは二人の試練の始まりでしかありませんでした。

まとめ

「マイホームヒーロー」第2巻 襲い来る強行手段！哲雄と歌仙に迫る危機……！！ https://t.co/Mdp5sTuGPM pic.twitter.com/lPWivThxtu

— comic0011 (@comic0011) December 7, 2017

哲雄と歌仙は結婚を許されましたが、それは幾つもの条件が与えられた条件付きの結婚。

哲雄は鳥栖家の婿養子になる事、また哲雄はいずれ歌仙と共に村に定住する事が条件となり、教義に従って生きることを約束されます。

また子どもが生まれたら、村に帰属させなければいけないと、娘の人生を狂わせてしまう事になってしまいます。

彼は苦難の人生をあえて歩む事を選び、歌仙との人生を歩む道を選んだのです。

カルト教団に囚われ、また半グレ組織に狙われ、平凡な人生とはまるで真逆の人生を歩んでいく事になる哲雄の人生は最初から平凡では無かったのです。

彼が、本当の意味で解放される人生を得る事ができるのか？

それは彼が、家族と共に生きる事で見いだせるかもしれない可能性かもしれませんね。