鳥栖歌仙(とす・かせん)は、主人公の鳥栖哲雄(とす・てつお)の妻です。
哲雄と結ばれ、鳥栖零花(とす・れいか)を生み、彼と共に平和に過ごしていたごく普通の人妻でした。
しかし彼女の出生には複雑な事情が隠されており、彼の人生を狂わせたことに罪悪感を抱き、また何があろうとも、彼と共に歩むことを決めた愛情の深い女性でもあります。
夫と共に最後まで隣にいようとする彼女の愛の深さは、哲雄の心を救い、窮地に幾度無く追い込まれても、必ず活路を見出す事の出来る存在とも言えます。
今回は、そんな歌仙についてまとめて行きたいと思います。
今期アニメのマイホームヒーロー、低予算でショボ作画だから全然話題にならないけどこれ面白いです。3話の後半はかなり見入りました。主人公夫婦の冷静さと頭の回転の速さが凄すぎて草です。覆面した半グレ複数人に取り押さえられて質問の回答を間違えれば即殺されるって状況でわざとイタい母を演じて pic.twitter.com/frplFb9jWl
— カールパパ@幕末志士 (@makumatu) April 17, 2023
専業主婦の41歳であり、哲雄の妻として、また零花の母親である彼女は、呉服屋の資産家「和服の鳥栖」の一人娘として生れました。
しかし彼女の実家は、表向きは老舗の呉服屋でしたが、その裏でカルト宗教を営んでいたのです。
群馬県の山奥で広大な土地を買い取り、私有地の中に神道系のカルト教団を立ち上げる家族。
歌仙の父である鳥栖郷一郎(とす・ごういちろう)は、五代続く呉服屋の当主として生れました。
何の心配もない生活を送り、将来は聡子(さとこ)という女性との婚約し、娘にも恵まれました。
しかし郷一郎は、天照(てんしょう)と呼ばれる女性に惹かれてしまいます。
この天照と言う女性は、自分は神と話すことができると言い、人の運命を自由に変える事が出来ると言い回っていました。
普通なら誰もが避ける人物ですが、不幸なことに郷一郎は彼女に惹かれてしまいます。
そして歌仙の苦難の人生はこうして始まっていったのです。
歌仙と姉である胡蝶(こちょう)を引き取り、聡子と別れた郷一郎は天照と結婚して、莫大な資産を使い群馬県の山奥に新しい宗教団体を設立しました。
信者達はネットはおろかテレビもラジオも新聞も無く、ガスも電気も水道も通っていない、郷一郎の独裁国家となる村を作りあげました。
現代の文明社会とはかけ離れたした農作業などを営み、まるで江戸時代みたいな生き方をする村。
そこは現代社会とは関わる事の無い世界であり、外部の情報はまったく入らない世界でもありました。
教団独自の経典のもとで子どもたちは教育され、外部の人間は悪と教えられ、自由に結婚する事もできない、まさに家畜にように人が扱われる村でした。
しかしそんな環境下でも、厚い信仰心を持つ信者達は疑念を抱く事は無く、教祖に反乱や暴動を起こす者はおらずただ従順に従う信者でした。
その在り方はまさにカルトそのものです。
歌仙は、そんな異様な環境で過ごしていました。
#マイホームヒーロー 4話。恭一さんやっぱり元々組織の人間からはよく思われてなかったのかな。急に1000万の支払い請求ってぼったくりにしてもやりすぎでしょwお父さんはとんだ疫病神に目を付けられたね。
このまま退場はちょっと寂しいのでお父さんと協力して組織に対抗していく展開が見たいなあ。 pic.twitter.com/lSG3O9Ys5O— ミッチ@5/28 RAISE A SUILEN富士急 (@mtSCSPWNt1vrlNU) April 23, 2023
歌仙の父である郷一郎が教祖になった背景には、戦後復興やオイルショックなどの情勢が重なった結果でした。
原点回帰をし、文明社会から隔絶された社会を作ろうとする彼の野心の下で教団の信者は増え続け、そして彼は自分の独立国家を作りあげたのです。
教祖としての才能もあり、また商才も持ち合わせていた彼は、信者に今では珍しい手織りの呉服を作り、それを富裕層に売り出し、巨万の富を得ていたのです。
表向きでは社員となる村民に給料を支払うも、その給料の全ては自身の懐に入れているなど悪賢い部分も持ち合わせています。
信者の口座を押さえ、通帳やカードを回収し、税務署の目を誤魔化していたと、用意周到なまでに50億円以上の資金を蓄えてもいます。
マネーロンダリングをし、家族ぐるみで資金を貯め、信者を食い潰す郷一郎は、まさに独裁者とも言える宗教の教祖でした。
女性信者との間にも幾人の子どもを作り、ついには娘の歌仙や孫の零花との間にも子どもを作ろうとするなど、もはや狂気とも言える考えを持っています。
子どもの数は不明ですが、郷一郎には45人の子どもがいると推測されています。
その子どもの中で歌仙の母である天照は、教団のシンボルであるオガミメを務める巫女的な存在でもありました。
あの世の死者の霊を呼び寄せ取り憑かせる事が出来き、口寄せを行う巫女として、教団の信者を動かしていた彼女は、歌仙の母親でした。
胡蝶は歌仙の姉になりますが、彼女との関係は異母姉となります。
胡蝶は最初の妻である聡子との間に生れた子であり、天照と郷一郎の間に生れた歌仙を敵視していました。
呉服屋「和服の鳥栖」を取り仕切ってはいるも、父親に認められたいとする想いから、経営者としての手腕を振るいますが、その想いは認められる事はありませんでした。
歌仙を裏切り者と罵倒するなど、彼女に対する恨みは深くあり、親の愛情を求めている様な言動など、偏った考え方をする女性とも言えます。
娘がマグロとか聞かされる父親の気持ちよ…
可哀そう
ぼったくりの金額が半端ない。だけどキャバ嬢からはいい話を聞けたんじゃない?
日本の山奥でほんとにあんなことが行われてるの。そんなバンバン撃ちまくるのかよ。あ。チャイナマフィアとか?w
もう一気に見たいw
#マイホームヒーロー pic.twitter.com/bbniSKUf3v— しべはす💙💛 (@MWbT9KBINncaqI8) April 24, 2023
歌仙は幼少期から、母と父の運営する教団の中で生活をし、山奥の閉ざされた村にて自給自足の生活を送っていました。
何の不自由の無い村での生活の中で、ある日を境に彼女は村を脱走します。
そして山奥のガソリンスタンドに勤める哲雄と出逢い、歌仙は今までの自分の生活が普通ではない事を知ります。
お金の事を知らず、また教育もまるで違うことを知り、自分がいた世界が明らかに偏っていた事を知ります。
自分たちに都合のいい教えを押し付ける村はカルト集団であると認識。
その後、村へと連れ戻された歌仙を助けるために、哲雄はカルト村へと向かい、彼女を助けようとするも、村の異様さに恐れてしまい、彼女を救えずに逃げてしまいます。
そして3年後に都内の公立大学に入学した哲雄は、演劇サークルに所属していましたが、歌仙の事を忘れた事はありませんでした。
自分では何も出来ないと、そんな現実に打ちのめされていた中で、彼は再び彼女と再会します。
大学を卒業したら教団に従う事を条件に、4年間の自由を得た歌仙は、哲雄がいる大学に入学したのです。
哲雄と共に過ごす日々の中で幸せを感じた歌仙は、せめてもの想い出にと彼との時間を想い出として作ろうとしていました。
しかし彼と過ごす時間を失いたくないと決意した彼女は、教団との決別を考えます。
そして哲雄も、二度と彼女を失わないと誓い、彼女との結婚を行います。
#マイホームヒーロー 3話感想。
今回は拉致られて暴力による尋問を受ける事になる話。
殴る蹴るは当然ながら逆さ吊りから頭切られたりと、案の定見ててまたしんどい目に😅妻の方も拘束されてたが、相手が焦ってるのに気づいて時間稼ぐとか冷静に対応し過きである意味半グレより余程か怖いよこの人w pic.twitter.com/qD0xxEMVgX
— 浅野川 (@asanogawa4617) April 17, 2023
波乱の結婚を迎え、実家と縁を切る事で哲雄との人生を得た歌仙。
でもそれは決して幸せな日々ではありませんでした。
半グレ組織に所属する麻取延人に狙われてしまった零花は、祖父となる郷一郎から5億円の遺産を受け取る相続人になっていたのです。
その遺産を強奪するために、延人を恋人として送り込んだ半グレ組織によって哲雄と歌仙の人生は大きく変わる事となります。
郷一郎は零花に遺産を相続させる事で、哲雄と歌仙はまた、絶縁した筈の鳥栖の思惑に巻き込まれてしまうのです。
それでは郷一郎はどうしてそこまで零花を遺産相続人に指名するのでしょうか?
それは零花を跡取りとなる巫女として取り込む為でした。
郷一郎の妻である天照は、既に余命が少ないガンを患っていました。
治癒は可能であるも、天照は経典に従い病院での治療を拒否し、教団の信仰を守るオガミメを維持するためにと、自身の血を引く歌仙の娘である零花に継がせようとしていました。
そして郷一郎は、妻亡き後に、娘である歌仙と零花の間に子どもを設けようとも考えていました。
天照の亡き後に、より自分の力を絶対な物とする為に、教団内の地位を確立しようとしていた郷一郎は、まさに狂っているとも言えます。
娘を守る為に、歌仙は郷一郎と向き合う事になります。
歌仙が戻ったことを歓迎し、実の娘に自身の後継者を産ませようとする父親に、彼女は当然に逆らいました。
しかしもし拒否をすれば、その時は零花が犠牲になってしまうと、歌仙には選択権はありませんでした。
お前が後継者を産むのであればと、逃げる事も出来ない状況に追い込まれてしまい、零花を守る為にと、郷一郎との間に子供をもうける事を受け入れてしまう歌仙でした。
そんな彼女を救おうとしていたのは哲雄でした。
村へと侵入し、郷一郎が歌仙に毒を盛り、彼女の意識を奪った中で襲おうとした時に、哲雄は無我夢中で彼女を守ろうとし、そのまま郷一郎を殺害してしまいます。
今度は妻を守る為に、彼女の父親を殺してしまった哲雄。
その後は半グレ組織を引き連れていた窪(くぼ)によって村は壊滅され、歌仙を苦しませていたカルト村や宗教団体はその姿を消したのです。
しかし窪はその後に姿を消し、哲雄はまた新たな罪を背負う事になってしまいます。
そんな彼を最後まで守り、共に居ようとする歌仙の想いは、彼との間に新しい子どもを設ける事となります。
新しい人生を歩もうとする歌仙と哲雄。
はたして二人は幸せになる事が出来るのでしょうか?
#マイホームヒーロー
第3話視聴
反社グループに
拉致された、哲雄さん❗
自らが追い込まれながらも
状況を理解して
冷静な判断で対処する。
そして、相手との
交渉と取引、犯罪に手を染めた
哲雄さんは、いるはずのない
間島を探すことに…😨 pic.twitter.com/aQrc4kiV7b— ♠セヴァス・チャン♠ (@sebuasuchan) April 19, 2023
今回は、「マイホームヒーロー母親歌仙の実家は宗教団体!過去や哲雄との出会いについても」と題して、歌仙の実家の詳細や哲雄との関係について解説しました。
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