門松の作り方!門松を飾る意味と理由。いつから飾り?いつ片付ける?

門松1

毎年恒例の門松作りに今年も参加してきました。

小学校に通う子供達のお父さんと先生が一緒になって、校門に飾る大きな門松を手作りします。

正月になると家の両サイドに飾る定番アイテムですが、昔に比べるとアパート・マンションが増えたせいか、あまり見かけなくなったような気がします。

今回は門松の作り方から門松を飾る意味。どうしてこの材料が使われているのかなど、少し疑問に思った事などを考えながらまとめてみました。

それでは、御覧ください。

そもそも門松を飾る意味

門松を飾る理由は、毎年お正月に降りてくる「年神様」という幸福をもたらしてくれる神様を、迎え入れるための物で、迷わず自分の家に来てもらえるための目印なんだそうです。

また、松には昔から神の宿る木と言われており、神を待つ(松)など様々な由来があり、神様の仮の住居ともされています。

なので門松を飾る意味は、神様が降りてくる時の目印と仮の住まいのようです。

門松はいつから飾っていつまでになおすか

門松を飾り始める時期ですが、12月13日からが良いとされています。12月13日は正月事始めといい、煤払いや松迎えなどの正月の準備を始める日だと言われています。

ただ、29日は語呂合わせで「二重苦」となり縁起が悪く、31日は一夜飾りで神様をおろそかにしているということで、29日と31日に飾るのは避けたほうが良いでしょう。

門松をしまう時期ですが関東では1月7日、関西では1月15日などとお住まいの地域によって違いがありますので地元の風習に合わせることをお勧めします。

門松作り方

材料の調達

門松2

まずは、竹山に入って竹を切って運びます。

初めて参加した時は、

そこから始めるのか!? とビックリしました。

ですが、ベテランのお父さん方は慣れた手付きでチェーソーを使いで竹を切って行きます。竹が上から倒れてくるので頭上注意です!

竹の枝を切り落として、5mくらいの長さに切ってトラックに積み込みます。近隣の小学校・中学校の分も用意しないといけないので、何十本も運び出しました。

竹の切り出し

門松3

学校に戻り竹山で調達した竹を切り出します。

三本一組を作っていくのですが、三本とも太さを合わせなければいけません。

三本の太さが合うところで両端を丸ノコで落としていきます。

次に先端部分を斜めにカットしていくのですが、これがかなり難しい作業で、かなり鋭角に切らないとキレイな断面になりません。

ノコギリも木を切る物とは別に竹切り用がありますので、そちらの方が断然切れ味違います。

門松4

ちなみに、この門松の先端部分を斜めにカットすることを「そぎ」といい、真横に切ることを「寸胴」(ずんどう)と言います。私は寸胴の門松は実際に見たことはありません。そぎの門松の方がベーシックかもしれませんね。

切り口がこちら

門松6

ちょうど竹の節を切ると赤丸のところが、人の笑った口の様に見えて縁起がいいそうです。

土台の作製

続いて、土台部分ですが半分に切ったドラム缶を使用します。

ドラム缶が見えないよう目隠しをするために、ナタで細かく割った竹を沢山準備します。

門松7

この竹を使い、ドラム缶の周りを巻いていきます。

門松8

ドラム缶に竹を巻終わったら、先程の三本の竹を入れ土嚢(どのう)で倒れない様に隙間を埋めていきます。

近くに竹筒も配置して、ここに梅や松・南天などをさし竹筒が花瓶代わりになります。

飾り付け

門松

南天・梅・松・葉牡丹などを飾り付けていきます。この作業が一番センスが問われるところです。

生花を指すような感覚で、配置が非常に難しいです。先輩の方に教えてもらいながら指していくと段々と様になってきました。

門松9

最後に飾り結びを取り付けて完成です。

門松10

門松作りの感想

お父さん達と先生方の共同作業により、立派な門松が完成しました。

実際に作り終わってみると、とても大きな達成感があり、参加して良かったなぁと思いました。なかなか門松を手作りする機会なんて滅多にないのでいい経験にもなりました。

普段は門松を見ても何も感じませんでしたが、何のためにおいてあるのか?なぜこの材料を使用しているのか?を調べるとそれぞれに意味があり理由がある事が分かりました。

売っている物を買うのではなく、自然の中で材料を調達し皆さんと協力して一つの物を作り上げる事が、こんなに有意義で楽しい事だとは思いもしませんでした。

お正月に神様を迎え入れる準備ができ、1年の締めくくりに貴重な体験ができてとても良かったです。

門松作りのいい経験ができて、材料にも調べてみるとそれぞれに意味があって面白かったです。自然の物で皆さんと一緒に門松を作った時間は、私にとって貴重な時間でした。

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