虚構推理雪女のジレンマ犯人は誰?動機や目的についても

虚構推理

虚構推理「雪女のジレンマ」では、室井昌幸(むろいまさゆき)に元嫁の殺人容疑がかかってしまいます。

ですがその犯行日時に昌幸は、雪女と天ぷらを食べていたので殺人を犯すことは不可能。

警察に雪女をアリバイの証人として出すわけにはいかず“おひいさま”の力を頼ることにしました。

今回は「雪女のジレンマ」の犯人と動機や目的についてネタバレ解説していきます。

虚構推理「雪女のジレンマ」昌幸と雪女の出会い

はじめに昌幸と雪女の出会いについて解説していきます。

雪女との出会い

11年前のとある山岳、室井昌幸は連れの隼人に突き落とされ谷底へ滑落してしまいました。

動けなくなてしまった昌幸の前に雪女が現れ、初めは幻覚かと思いましたが話をするうちに雪女は意外にも助けてやると言ったのです。

雪女は今すぐ下山させるのは簡単だが、滑落した昌幸がすぐに山を降りるとかえって怪しまれるといい雪でかまくらを作り1日休ませました。

助ける代償に昌幸の現在の所持金の半分と、自分の存在を他の人間に漏らさないことを条件に下山させてやるとのこと。

次の日、雪女は昌幸を抱きかかえ空を飛び無事下山させました。

連れの隼人が付き落ちした理由

容疑者の隼人の供述によると犯行理由は「魔が差した」とのことでした。

隼人の好きな女性が昌幸に片思いをしており今度、山から戻ったら告白するので協力して欲しいと頼まれたそうです。

その嫉妬から犯行に至り、また昌幸がその女性に全く興味がなかったことが決定打となりました。

昌幸が死亡し悲しんでいる女性に近づけば、うまく自分のものにできるといった考えが頭によぎったと言っていました。

つまらない理由で殺されかけた昌幸でしたが、隼人にも会いたくなかったため素直に慰謝料をもらい早急に事件を静めました。

ですが数年後、昌幸を突き落とした隼人は交通事故にあってしまい死亡してしまったようです。

虚構推理「雪女のジレンマ」昌幸のその後

次に大学を卒業した昌幸のその後について解説していきます。

昌幸は起業する

大学を卒業後昌幸は、慰謝料を使い起業することにしました。

昌幸自身にビジネスの才能はありませんでしたが、資金を回し人を動かすのは得意だったようでビジネスは成功。

そして29歳の時に結婚し、昌幸の人生は順調で充実していました。

人間不信におちいる

11年前に親友から殺されかけた頃から兆候はありましたが、昌幸は人間不信におちいってしまいます。

信頼して結婚した妻に愛人を作られ、あげく殺されかけたといいます。

また自分で起業した会社は仲間の裏切りにあって大会社に吸収合併されてしまいました。

当然、昌幸の居場所はなく友人と妻と仲間に裏切られ、同時に職も失った昌幸は人間を信じられなくなったようです。

そして腹を割って話ができる相手は昔助けてくれた妖怪、雪女しか思いつかないと滑落した山の麓の一軒家に引っ越してきたのです。

雪女との再会

滑落した山の麓の街で昌幸は雪女と再会します。

雪女は人間の服装をしてアイスクリームを食べていました。

昌幸は雪女の隣に座り「昔、雪女に助けてもらったことがある」と約束を破り、雪女のことを口外してしまいます。

雪女は人に漏らすと殺すと言ったであろうと言いましたが、昌幸は当事者に思い出話を話しただけだと詭弁をろうしていました。

再会した2人は交流を始め週に2・3度、雪女は夜に昌幸の家に訪れるようになります。

虚構推理「雪女のジレンマ」犯人は誰?

ここからは「雪女のジレンマ」の真犯人について解説していきます。

元妻殺しの最有力容疑者になる

雪女と再会し平穏な生活を送っていた昌幸の前に、ある日突然刑事が現れました。

刑事は前妻の原田美晴が9月12日の夜に何者かに撲殺されたと告げます。

美晴は自身が勤めている生花店近くの河川敷で遺体が発見されました。

鈍器で頭部を何度も殴られ、腕には防御した痕跡も残っていたようなので犯人の顔を見ていたと考えられます。

また所持品が奪われた形跡もなく怨恨による犯行と思われ、凶器はまだ発見されていないとのことでした。

決定打となったのは美晴の手のひらにサインペンで「マサユ」と書いてあったことです。

9月12日の夜は雪女と天ぷらを食べていたので昌幸は犯人ではありません。

ですが警察に雪女をアリバイの証人として出すわけにはいきません。

これがタイトルの意味でもある「雪女のジレンマ」です。

犯人は9月12日の夜に電話をかけてきた人物

推理小説などの決まりごととして「ノックスの十戒」という10個のルールがあります。

その中に“犯人は物語の始めに登場していなければならない”というものがあり、作中で登場はしていなかったとはいえ昌幸が電話をしていた人物がいました。

その人物が美晴を殺した犯人であり9月12日の夜、昌幸が家に一人で居る(アリバイがない)ことを確認したのです。

その人物とは飯塚渚(いいづかなぎさ)という会社の合併時に唯一、昌幸の味方をしてくていた社員でした。

虚構推「理雪女のジレンマ」犯人の動機や目的について

最後に飯塚渚の犯行の動機や目的について解説していきます。

飯塚渚は昌幸が好きだった

飯塚渚は、昌幸が会社を辞める前に手掛けていた仕事を引き継ぎ回せることのできる優秀な部下でした。

会社から追い出された昌幸に唯一連絡をくれた人物だったようで、昌幸はまさか飯塚渚に恨まれているとは思ってもみませんでした。

実は飯塚渚は昌幸のことを尊敬し愛していたようです。

それではなぜ飯塚渚は、昌幸に罪を着せるようなことをしたのでしょうか?

次の項目で解説していきます。

飯塚渚の動機

前述で解説したように飯塚渚は昌幸のことを尊敬し愛していました。

だからこそ元奥さんが昌幸を裏切り浮気をしていたことに腹を立てていたのです。

飯塚渚は昌幸が会社をやめる時、付いて行きたかったのですが昌幸は新たに仕事を始める気もなく自分を頼ることもしませんでした。

飯塚渚は今、昌幸について行っても迷惑になるだけだと我慢し待つことに。

ですが昌幸は人間不信をこじらせ、何ヶ月経っても動こうとはせず家に引きこもったままでした。

飯塚渚はそれに耐えることができず、現状を打開するために犯行に至ったようです。

飯塚渚の目的

それではなぜ飯塚渚は昌幸のことを愛していたのに、彼に罪を被せる工作をしたのでしょうか?

昌幸への愛情や執着が根底にあるのなら、美晴を殺してもその罪を昌幸になすりつけることはしないはずです。

(※飯塚渚が美晴の手のひらにサインペンで「マサユ」と書いた)

ですが飯塚渚の考えは歪んでいて、殺人容疑をかけられ苦しく孤独になった昌幸に彼女だけが寄り添って信じ献身するという状況を作ろうとしました。

なので昌幸に一定の容疑がかかる相手で、飯塚渚本人に容疑がかからない相手なら誰を殺してもよかったのです。

結局、飯塚渚は昌幸を自分のものにするために犯行に至ったようですね。

まとめ

今回は「雪女のジレンマ」の犯人と動機や目的について解説していきます。

  • 昌幸は友人の隼人に突き落とされ雪女と出会う
  • 昌幸は大学を卒業し起業後29歳で結婚した
  • 会社の仲間や妻に裏切られ人間不信に陥ってしまう
  • 雪女と再会するがその後元妻殺しの容疑をかけられてしまう
  • 元妻美晴を殺したのは昌幸の部下だった飯塚渚
  • 飯塚渚は昌幸を自分のものにするために犯行に至った

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